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「人気の副業ランキング」は世の中にたくさんあります。しかし、その多くは何を根拠に「人気」と言っているのかが書かれていません。
この記事はまず、公的機関・大手調査機関が2025年に発表した実データを並べます。そのうえで、当ブログの評価軸——初期費用・人脈を使うか・積み上がるか——で7種類を並べ替えます。
先に、いちばん大事な数字を書きます。副業の時給は平均3,617円ですが、中央値は2,083円です。この差が何を意味するのかが分かれば、ランキングの読み方も変わります。
★まず実データ|2026年、副業をしている人はどれくらいか
| 調査 | 時期 | 対象 | 副業実施率 |
|---|---|---|---|
| パーソル総合研究所 第四回 副業の実態・意識に関する定量調査 | 2025年8月 | 正社員 | 11.0%(過去最高) |
| リクルート フルタイム就業者の副業・兼業動向 | 2025年1月 | 本業フルタイム従事者 (n=6,627) | 15.7%(過去1年継続) |
数字が違うのは、対象と定義が違うからです。パーソルは正社員、リクルートは本業フルタイム従事者。ランキング記事で「◯%が副業している」と書かれていたら、まず誰を数えた%かを確認してください。
パーソルの調査で注目すべき点は3つあります。
- 実施率11.0%は調査開始以降で初めて上昇に転じた(前回から4.0pt上昇)
- 男性20代は20.2%で、2023年から11.4pt上昇。若年層の伸びが突出
- 副業の理由が「収入補填」から「キャリア形成・自己実現」へシフト
また、リクルートの調査では週8時間以上の副業をしている人は5.7%にとどまります。つまり副業をしている人の多くは、そこまで多くの時間を使っていません。
★いちばん重要な数字は「平均」ではなく「中央値」
ここが本記事の核心です。
| 指標 | 平均 | 中央値 | 最頻値 |
|---|---|---|---|
| 副業の時給(パーソル・2025年) | 3,617円 | 2,083円 | — |
| 副業の月収(Job総研・2025年、n=357) | 5.4万円 | 3.0万円 | 1.0万円 |
時給は平均が中央値の約1.7倍、月収は平均が最頻値の5倍以上あります。
これは一部の高単価な人が平均を引き上げているということです。「副業の平均月収は5.4万円」という見出しを見て自分の期待値をそこに置くと、ほとんどの人は届きません。最も人数が多いのは月1万円の層です。
当ブログは同じ構造をMLMの収入開示データの読み方で扱いました。「平均」という言葉が出てきたら中央値を探す。見つからないなら、その数字は期待値の根拠にしない。——副業でもMLMでも、読み方は同じです。
現実的な月収を自分で計算する
パーソルの調査では、1か月あたりの副業時間は平均23.0時間でした。中央値の時給と掛け合わせてみます。
2,083円 × 23.0時間 = 約4万8,000円/月
これが「真ん中あたりの人」の姿です。月5万円弱のために、月23時間を使う。この数字を先に持っておくと、「月30万円稼げます」という話を聞いたときの受け止め方が変わります。
※上記は平均時間と中央値時給を掛けた当ブログによる試算であり、調査機関が発表した数値ではありません。
ランキングの軸を先に決めます
「人気」を人数で測ると、上位はすでにやっている人が多いものになります。それは「これから始める人にとって良いもの」とは限りません。
そこで本記事は、次の3軸で並べます。当ブログ編集部による整理であり、調査機関の順位ではありません。
| 軸 | 見るポイント | なぜ |
|---|---|---|
| ① 初期費用 | 始めるのにいくらかかるか | 回収できない支出は最初に決まる |
| ② 人脈を使うか | 知人に声をかける必要があるか | 関係は減ると戻らない |
| ③ 積み上がるか | やめたら収入がゼロになるか | 時間を売るだけだと上限が来る |
②が当ブログ固有の軸です。MLMをやめた理由ランキング10で確認したとおり、続かなくなる最大の理由はお金ではなく人間関係でした。お金は稼ぎ直せますが、関係はそうではありません。
人気の副業ランキング2026|7種類を3軸で比較
| 順位 | 副業 | 初期費用 | 人脈 | 積み上がるか | 時給の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | スキルマーケット(ココナラ等) | 0円 | 不要 | △(実績は残る) | 自分で決められる |
| 2位 | クラウドソーシング(ライティング・データ入力) | 0円 | 不要 | △ | 低〜中 |
| 3位 | 動画編集・デザイン | 数万〜十数万円(学習・機材) | 不要 | ◯ | 中〜高 |
| 4位 | スキマバイト(単発アルバイト) | 0円 | 不要 | × | 地域の時給水準 |
| 5位 | 教育・指導系(オンライン家庭教師等) | 0〜数千円 | 不要 | △ | 中 |
| 6位 | ブログ・コンテンツ運営 | 年数千〜1万円 | 不要 | ◎ | 初期はほぼ0円 |
| 7位 | 物販・せどり | 仕入れ資金が必要 | 不要 | △ | 変動が大きい |
※時給の目安は幅が大きいため金額を断定していません。実額は案件と経験によります。
1位|スキルマーケット|0円で始められて、単価を自分で決められる
デザイン・文章作成・相談・イラストなどを出品する形式です。3軸すべてで大きな弱点がないのが1位の理由です。
- 登録・出品が無料で、売れなければ費用が発生しない
- 価格を自分で設定できる——これが2位のクラウドソーシングとの決定的な差です
- 実績と評価が自分のページに残るので、続けるほど値上げしやすくなる
弱点は最初の1件が遠いことです。評価ゼロの状態では選ばれにくい。最初は相場より安く受けて評価を作るのが定石になります。
2位|クラウドソーシング|最も参入しやすいが、単価は買い手が決める
Job総研の調査でもオンラインマッチング型が22.7%と上位でした。案件が常にあり、未経験でも始められます。
ただし価格を決めるのは発注側です。文字単価0.5円の案件では、1万字書いても5,000円。1位との違いはここに尽きます。
使い方としては、実務経験を積む場と割り切り、慣れたら1位や3位へ移るのが現実的です。
そしてもうひとつ、始める前に必ず知っておくべき数字があります。システム手数料です。受注額がそのまま入るわけではありません。
| クラウドワークス | ランサーズ | |
|---|---|---|
| システム手数料 | 段階制:契約金額のうち10万円以下の部分20%/10万円超20万円以下の部分10%/20万円超の部分5%(別途消費税) | 一律15%(税込16.5%) |
| タスク形式 | 金額にかかわらず一律20%(別途消費税) | 同じく16.5% |
| 適用範囲 | プロジェクト・タスクなど形式ごとに異なる | プロジェクト・コンペ・タスク・時間報酬・月額報酬・パッケージすべて同率 |
| 振込(出金)手数料 | 楽天銀行100円/その他の金融機関500円 | 公式ページでご確認ください |
この差は、始めたばかりの時期ほど効きます。報酬3万円の案件で計算してみます。
- クラウドワークス:30,000円 × 20% + 消費税 = 6,600円が引かれ、手取り23,400円
- ランサーズ:30,000円 × 16.5% = 4,950円が引かれ、手取り25,050円
同じ仕事で1,650円の差です。この記事の冒頭で見た時給の中央値2,083円に当てはめると、手数料の差だけで約48分ぶんの労働に相当します。
整理すると、少額の案件を数多くこなす段階ではランサーズのほうが手取りが多く、20万円を超える大型案件ではクラウドワークスの5%区分が効いてきます。始めたばかりの時期は、ほぼ全員が前者に当てはまります。
※手数料は2026年9月時点で各社の公式ページに記載されている内容です。改定されることがあるため、登録前に必ず公式でご確認ください。
3位|動画編集・デザイン|先に払って、後で回収する
Job総研の調査でIT・デザイン専門スキル系は27.7%と、スキル系では最上位でした。単価が高く、継続案件になりやすい領域です。
ただし3軸のうち初期費用で明確にマイナスがあります。学習と機材に数万〜十数万円かかることが珍しくありません。「先に払って、後で回収する」構造だと理解したうえで始めてください。
注意点は回収の見込みを先に立てることです。受講料15万円なら、時給2,000円換算で75時間分。それを何か月で取り返すのかを、申し込む前に紙に書いてください。
4位|スキマバイト|確実に入るが、積み上がらない
アプリで単発の仕事を受ける形式です。最大の長所は確実性——働けば必ず時給分が入ります。営業も交渉も要りません。
短所は③積み上がらないことです。今月10万円稼いでも、来月ゼロから同じ時間を使います。時間を売っている限り、収入の上限は使える時間で決まります。
短期的に現金が必要なときの選択肢としては合理的です。ただし本命にはなりません。
5位|教育・指導系|経験がそのまま商品になる
Job総研の調査で22.7%。オンライン家庭教師、資格指導、コーチングなどです。本業や学生時代の経験がそのまま使えるのが強みです。
時間拘束があるため③は限定的ですが、単価が比較的安定している点は評価できます。
6位|ブログ・コンテンツ運営|積み上がるが、最初の半年は0円
③積み上がるかという軸では唯一の◎です。書いた記事は消えず、収益が出始めれば手を止めても一定額が続きます。
ただし最初の数か月から半年は収入がほぼゼロです。時給換算すると初期はマイナスになります。順位を6位にしたのはこのためで、「今月お金が必要」という状況には合いません。
逆に、本業があって時間に余裕があり、1年単位で考えられる人には最も向いています。
始めるのに必要なのは、実質サーバー代だけです。ドメインとあわせて年間1万円前後。3位の動画編集(学習と機材で数万〜十数万円)と比べると、試すコストは一桁小さいと言えます。
ConoHa WINGは、WordPressの設置と初期設定をまとめて行える国内のレンタルサーバーです。キャンペーン適用時で月額659円〜(通常料金から最大54%OFF)。当ブログもWordPressで運営しています。
ただし、6位に置いた理由をもう一度書きます。最初の数か月は収入がゼロです。その間もサーバー代は毎月かかります。「今月お金が必要」という状況なら、先に1位か4位を選んでください。これは1年単位で考えられる人向けの選択肢です。
7位|物販・せどり|唯一、在庫リスクがある
仕入れて売る形式です。7位にした理由はひとつ、仕入れ資金と在庫リスクがあるからです。
売れなければ現金は在庫のまま残ります。この構造は、当ブログがMLMの在庫問題で繰り返し扱ってきたものと同じです。「利益率が高い」という説明は、売れた場合の話だという点に注意してください。
また、扱う商材によっては古物商許可が必要になる場合があります。反復継続して仕入れ・転売をするなら、警察署(古物営業担当)に確認してください。
★ランキングに入れなかったもの
あえて外したものが2つあります。理由を書きます。
資産運用(株式・不動産・暗号資産など)
Job総研の調査では資産運用型が28.6%と最多でした。しかし本記事のランキングには入れていません。理由は2つです。
- これは「副業」ではなく「投資」です。労働の対価ではなく、元本を出して増減を引き受ける行為で、性質がまったく違います
- 当ブログは投資助言を行う立場にありません。個別の商品や手法を推奨することはしません
元本が減る可能性があるという一点だけ、はっきり書いておきます。判断は各自でお願いします。
MLM(ネットワークビジネス)
副業として紹介されることがありますが、本記事の3軸で見ると評価が難しいため、別枠にしました。
| 軸 | MLMの場合 |
|---|---|
| ① 初期費用 | 登録料・初回購入・システム利用料など。毎月かかる費用が続く型が多い |
| ② 人脈を使うか | 原則として使います。これが7種類との決定的な違いです |
| ③ 積み上がるか | 組織が維持できれば積み上がるが、離脱で崩れる。やめる理由の上位も人間関係 |
| 収入の透明性 | 中央値が公表されないことが多い。情報公開レベルを確認する必要がある |
| やめるコスト | 在庫・関係・手続き。撤退コストが発生する |
MLMを否定しているのではありません。ただし、この記事の7種類はいずれも「やめても誰にも説明しなくていい」という共通点があります。その差は、続けるかどうかを決めるときに効いてきます。
MLMを検討中の方、あるいはやめた後の収入を考えている方はMLMをやめた後の再スタートもあわせてご覧ください。
★見落とされやすい3つのリスク
副業の記事は「稼げる方法」に偏りがちですが、2025年の調査ではっきり数字が出たリスクがあります。
① 過重労働|45時間超が3割、その半数は未申告
パーソルの調査によると、本業の残業と副業を合わせて月45時間を超える人が3割にのぼり、そのうち半数は本業先に申告していません。
1か月の副業時間は平均23.0時間。週にならすと5〜6時間です。ここに本業の残業が乗ると、体力的にも制度的にも無理が出ます。
最初に「月に何時間まで」を決めてから始めてください。後から減らすのは、収入が入り始めた後ほど難しくなります。
② 労働者性|業務委託は法的保護が及びにくい
同じ調査で、業務委託契約による副業の「労働者性」が課題として指摘されています。報酬や業務の裁量が実際には限定されているのに、契約上は業務委託——というギャップです。
業務委託には、原則として最低賃金・残業代・労災といった労働法の保護が及びません。
- 契約書に「業務委託」と書かれているかを確認する
- 報酬の計算方法(時間単価か成果物単価か)を確認する
- 働き方を細かく指示されるのに業務委託という場合は、実態と契約がずれている可能性があります
おかしいと感じたら、労働基準監督署や相談窓口で確認してください。
③ 就業規則|容認率は上がっているが、確認は必要
企業の副業容認率は過去最高で、全面容認の割合は2018年の約2倍になっています。2018年の厚生労働省「モデル就業規則」改定以降、一貫して上昇しています。
とはいえ、あなたの会社が容認しているかは別の話です。就業規則を自分で確認してください。
選び方3ステップ
- 先に「月に何時間・いくらまで払えるか」を決める。時間と初期費用の上限です。これが撤退ラインになります
- 3軸で候補を2つに絞る。今月お金が要るなら4位、1年で育てるなら6位、その中間なら1〜3位
- 1件やってみて、時給を計算する。受け取った金額 ÷ かかった時間。中央値の2,083円と比べて、続けるか決める
3番が最も大事です。時給換算をしない限り、「忙しいのに増えない」状態に気づけません。記録の付け方は収支管理に使えるツール5選にまとめています。
なお、年間20万円を超える副業所得がある場合は確定申告が必要になることがあります。詳しくは確定申告トラップ完全解説をご覧ください。
取引の件数が増えてきたら、表計算での管理は限界が来ます。freee会計は、銀行口座やクレジットカードと連携して明細を自動で取り込み、確定申告書まで作成できる会計ソフトです。
ただし、これは有料のサービスです。副業収入が申告不要の範囲にとどまるうちは、この記事の④で挙げた無料の表計算で十分です。「申告が必要な規模になってから」で遅くありません。
まとめの前に|この記事で断定していないこと
| 論点 | 本記事の立場 |
|---|---|
| この順位が「人気順」か | 違う——初期費用・人脈・積み上がりの3軸による編集部の整理です |
| 各副業の稼げる金額 | 断定しない——案件と経験で大きく変わる |
| 特定サービスの優劣 | 比較しない——本記事は種類の比較 |
| 投資・資産運用 | 助言しない——当ブログは投資助言を行う立場にない |
| 調査数値の解釈 | 出典と調査時期を明記——サンプル数が小さいものはその旨を記載 |
※本記事で引用した数値は、パーソル総合研究所「第四回 副業の実態・意識に関する定量調査」(2025年10月28日発表/調査2025年8月)、リクルート「フルタイム就業者の副業・兼業動向」(2025年1月調査/n=20,634)、Job総研「2025年 副業・兼業の実態調査」(2025年7月調査/n=357)の公表内容にもとづきます。Job総研の調査は有効回答357件と規模が小さい点にご留意ください。
まとめ|「平均」ではなく「中央値」で自分の期待値を作る
2026年、正社員の副業実施率は11.0%で過去最高。増えているのは事実です。
しかし時給の中央値は2,083円、月の副業時間は平均23.0時間。掛け合わせると月5万円弱——これが真ん中あたりの現実です。平均3,617円という数字は、上位の人が引き上げています。
そのうえで選ぶなら、軸は3つ。初期費用がいくらか。人脈を使うか。積み上がるか。
1位にスキルマーケットを置いたのは、3軸すべてで大きな弱点がないからです。0円で始められ、価格を自分で決められ、実績が残る。そして何より、誰にも声をかけずに済みます。
やめても誰にも説明しなくていい。——地味ですが、これが長く続けるうえでいちばん効く条件だと、当ブログは考えています。
この記事を読んで「自分には合わないかも」と感じた方へ
ここまで見てきた構造を踏まえて、「知人に紹介するのは気が進まない」「継続購入や在庫の負担が重い」と感じたなら、無理に続ける必要はありません。
収入を増やす手段は、ほかにもあります。たとえば、自分の得意なことを直接売るという方法です。
ココナラは、デザイン・文章作成・相談・イラストなど、自分のスキルを商品として出品できるスキルマーケットです。登録は無料で、在庫を抱える必要も、人間関係を使う必要もありません。
一方で、「今すぐ売れる得意がまだない」と感じるなら、先にスキルを身につけるという順番になります。SkillHacks(スキルハックス)はプログラミングを動画で学べるオンライン講座、クリエイターズジャパンは動画編集を体系的に学べるスクールです。詳細は各公式ページでご確認ください。
ただし、これらのスクールはいずれも有料です。まずは無料のココナラで小さく試し、必要だと実感してから検討しても遅くありません。
もちろん、MLMそのものを否定するものではありません。大切なのは「どちらが正解か」ではなく、自分に合う形を納得して選べるかです。
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※本記事は2026年9月時点で確認した公開情報にもとづく一般的な整理であり、特定の副業やサービスの成果を保証するものではありません。収入には個人差があります。投資・資産運用に関する助言は行っていません。税務については所轄の税務署または税理士にご確認ください。

